一口馬主をやっていると、年明けにクラブから「確定申告の資料ですよ〜」という書類が届きますよね。
「どうせ大した金額じゃないし、めんどくさいからスルーでいいか…」
正直、わたしもずっとそう思っていました。
でも今年、思い切って初めてマイナンバーカードを使ってe-Tax(電子申告)で申告してみたら、約19,000円が還付されました。
配当金の合計は年間20万円以下です。それでもしっかり戻ってきました。しかも2月20日にスマホから申告して、3月4日には口座に振り込まれるという爆速ぶり!
この記事では、一口馬主歴数年の会社員(社畜TK)が、初めてe-Taxで確定申告をやってみた体験を、手順ごとに正直にまとめています。
この記事でわかること
- 一口馬主の配当金がなぜ確定申告で「還付」されるのか
- 「配当金20万円以下は申告不要」でも申告すべき理由
- 必要書類の集め方と、正直めんどかったポイント
- 会社員がe-Taxで申告する具体的な手順(ステップ別)
- ふるさと納税・住民税バレ防止など、絶対知っておきたい注意点
- 実際の還付スケジュール(2/20申告→3/4振込)
一口馬主の配当金はなぜ確定申告で還付されるのか
一口馬主として出資した馬が賞金を稼ぐと、クラブから利益の分配金(配当金)が振り込まれます。この配当金は所得税上「雑所得」として扱われます。
クラブからの振り込み額をよく見ると、すでに20.42%の源泉徴収税が差し引かれた後の金額になっています(所得税20%+復興特別所得税0.42%)。
「税金払ってるんだからいいじゃん」と思うかもしれませんが、ちょっと待ってください。
一口馬主には「馬代金の分割分(減価償却費)」や「月々の維持費(エサ代・調教費など)」といった必要経費がかかっていますよね。収入からこの経費を引いた本当の利益(所得)で税金を再計算すると、あらかじめ引かれすぎていた源泉徴収分が戻ってくる、というカラクリです。
この源泉徴収された税金、確定申告をしないと一生戻ってきません。
会社員の場合は所得税の実効税率が低めなことも多く、申告すると還付になるケースが非常に多いです。
「配当金20万以下は申告不要」は本当?
よく言われる「給与以外の所得が20万円以下なら確定申告しなくていい」というルール。これは所得税のルールとして正しいです。
ただし、これは「しなくていい」というだけで「したらいけない」ではありません。
申告すれば払いすぎた源泉徴収税が戻ってくる可能性があるのに、申告しないのはただ損しているだけ、とも言えます。
また、住民税にはこの20万円ルールが一切ありません。「住民税だけ申告する」という方法もあるにはありますが、そうすると源泉所得税が還付されないので、普通にe-Taxで確定申告するのが一番シンプルでお得です。
わたしも「20万以下だし申告しなくていいか」と思っていましたが、申告してみたら19,000円還付されました。
事前に準備するもの(ここが一番めんどかった)
申告に必要な書類はざっくりこの2種類です。
① 勤務先の源泉徴収票
年末や1月に会社から配られる(またはWebで確認できる)書類です。
② 各クラブの年間収支報告書・支払調書
クラブから届く確定申告用の資料で、収入金額・必要経費・源泉徴収税額が記載されています。
正直、ここが一番めんどくさかったです。
複数のクラブに出資していると、書類の提供方法がクラブによってバラバラで……
- 会員サイトからPDFダウンロードできるクラブ
- 年明けに紙で郵送してくるクラブ
が混在しているんです。「頼むから全部ネットに統一してくれ」と心の底から思いました(笑)
紙郵送クラブは書類が届くまで申告が始められないので、全クラブの書類が手元に揃ってから作業開始するのがおすすめです。
スマホ・PCで完結!e-Taxでの申告手順【会社員版】
書類が揃ったら、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」で申告書を作ります。マイナンバーカードと、それを読み取れるスマホがあれば自宅で完結します。
① 申告する所得を選択する
トップページから「作成開始」を押してスタート。マイナポータル連携などを済ませて進みます。
所得の種類を選ぶ画面では、会社員の場合は「給与所得」と「雑所得」の2つにチェックを入れます。
② 給与所得を入力する【うっかりスキップ厳禁!】
ここ、意外と見落としがちなので注意です。
「年末調整が済んでいるから給与は入力しなくていいはず」と思ってしまいがちですが、それは間違いです。確定申告書には1年間のすべての所得を記載する必要があります。
源泉徴収票を手元に置きながら、給与の収入金額・源泉徴収税額などを入力しましょう。マイナポータル連携を設定している場合は自動入力されることもあります。
③ 一口の配当金(雑所得)を入力する【ここがメイン】
一口馬主の配当金は「雑所得」の中の「その他」の欄から入力します。「業務」欄ではないので気をつけてください。
入力項目のポイントをまとめます。
| 項目 | 入力内容 |
|---|---|
| 種目 | 「その他」を選択し「利益の分配」と手入力 |
| 業務に該当するか | 「しない」を選択(副業のウーバーイーツなどが「業務」に該当) |
| 収入金額 | 支払調書に記載の収入合計 |
| 必要経費 | 支払調書に記載の経費合計 |
| 源泉徴収税額 | 支払調書に記載の源泉徴収税額 |
複数クラブに出資している場合は、まとめて入力せずクラブごとに1行ずつ入力します。
また、シルクホースクラブなど一部のクラブでは「競走馬用ファンド分」と「ファンド外分(月会費など)」が分かれて記載されています。その場合は両方を合計した金額を収入・経費それぞれに入力するのが正しい扱いです。
④ 控除を確認・入力する【ふるさと納税に超注意!】
社会保険料控除・生命保険料控除など、年末調整で反映済みのものは源泉徴収票から自動転記されるので、基本的に触らなくてOKです。
ただし、以下の2点は絶対に忘れないでください。
🚨 ふるさと納税のワンストップ特例を申請していた場合
確定申告をすると、ワンストップ特例の申請がすべてリセットされてしまいます!
ふるさと納税分は改めてここで「寄附金控除」として入力しないと、せっかくの控除が無効になります。ふるさと納税をしている方は要確認です。
医療費控除がある場合
年末調整では対応できないため、ここで入力します。
⑤ 住民税の納付方法を選ぶ【副業バレ対策】
地味に重要なステップです。「住民税の徴収方法」という項目で「自分で納付(普通徴収)」を選択することをおすすめします。
こうすることで、一口馬主で増えた分の住民税の納付書だけが自宅に届き、給与からは今まで通り給与分の住民税だけが天引きされます。
会社に一口馬主をやっていることを知られたくない方は、必ずここを確認してください。
なお、経費が多くてトータルの雑所得が「赤字」になる年は、そもそも住民税は上がらないので会社バレの心配はありません。馬が大活躍して黒字になった年のための自衛策として覚えておきましょう。
⑥ 還付口座を入力して完了
最後に還付金の受取口座を入力します。必ず本人名義の口座を登録してください(屋号付き口座や他人名義は不可)。
あとはデータを送信して完了です。お疲れさまでした!
気をつけたいポイントまとめ
| ポイント | 注意内容 |
|---|---|
| 書類は全部揃えてから始める | 紙郵送クラブの書類が届く前に焦らない |
| 給与所得の入力を忘れない | 年末調整済みでも必須(源泉徴収票を見ながら) |
| 雑所得は「その他」に入力 | 「業務」欄ではなく「その他」を選択 |
| 「業務に該当するか」は「しない」 | 一口配当金は副業ではないため |
| ふるさと納税ワンストップに注意 | 確定申告するとリセット→寄附金控除を再入力 |
| 住民税は「自分で納付」を選ぶ | 黒字になった年の会社バレ防止策 |
| 還付口座は本人名義に | 他人名義・屋号付きは不可 |
e-Taxなら還付金はいつ頃振り込まれる?【実体験あり】
税務署に紙で提出すると1〜2ヶ月かかると言われていますが、e-Taxの場合は処理がめちゃくちゃ早いです。
実際にわたしが今年やってみたスケジュールがこちら。
📅 2月20日:スマホからe-Taxで申告送信
💰 3月4日:指定口座に還付金が振り込まれる
なんと、わずか12日で振り込まれました。確定申告の繁忙期のど真ん中でもこのスピード感。e-Taxの処理の早さには正直驚きました。
ちなみに「還付申告」は3月15日の期限とは関係なく、翌年の1月1日から5年間受け付けてもらえます。「去年や一昨年の分、申告し忘れてた!」という方も今からでも全然間に合いますよ。
やってみた正直な感想
思っていたより全然難しくなかった、というのが一番の感想です。
スマホの画面の案内に従って入力していくだけで、複雑な計算はシステムが自動でやってくれます。書類さえ手元に揃っていれば、入力作業自体は1〜2時間もあれば終わります。
ただ、複数クラブの書類をかき集めるのだけが地味にしんどかったです(笑)。ネット・紙が混在しているのは本当にどうにかしてほしいと思いました。
それでも、休日の数時間の作業で19,000円が戻ってきて、しかも12日で振り込まれるなら、やらない理由はないですよね。馬券代の足しになりますし、なんならちょっといいご飯が食べられます。
「どうせ大した額にならないし」と思って源泉徴収されたまま放置している一口馬主の方は、ぜひ一度e-Taxを試してみてください。思ったより戻ってくるかもしれませんよ!
まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申告方法 | e-Tax(国税庁の確定申告書等作成コーナー) |
| 必要書類 | 源泉徴収票+各クラブの年間収支報告書・支払調書 |
| 配当金の所得区分 | 雑所得「その他」→種目は「利益の分配」 |
| 要注意ポイント | ふるさと納税ワンストップのリセット、住民税の納付方法選択 |
| 実際の申告→振込スケジュール | 2/20申告→3/4振込(12日) |
| 実際の還付額(筆者) | 約19,000円(配当金20万円以下) |
参考リンク
- 国税庁 確定申告書等作成コーナー:https://www.keisan.nta.go.jp/
- e-Tax 国税電子申告・納税システム:https://www.e-tax.nta.go.jp/
本記事は社畜TKの個人的な体験に基づいたものです。税務上の判断は個人の状況によって異なる場合がありますので、不明な点は最寄りの税務署または税理士にご相談ください。
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