一口馬主をやっていると、2歳春〜初夏の近況更新がとにかく気になる。
「本州移動」
「入厩」
「ゲート試験合格」
このワードが出るだけでテンションが上がる人も多いはず。
実際、自分自身も今年の2歳出資馬は6頭がすでに入厩済みで、そのうち4頭がゲート試験に合格している。
去年と比べてもかなり進みが早く、
「やっぱり早くゲート試験を通る馬って期待できるのでは?」
と感じる場面が増えた。
今回は、一口馬主目線で“早期ゲート試験合格馬”について考えてみたい。
そもそもゲート試験とは?
中央競馬でデビューするためには、JRAのゲート試験に合格する必要がある。
内容としては、
・ゲート内で大人しく待てるか
・まっすぐ発馬できるか
・操縦性に問題ないか
などをチェックされる。
つまり単純な「スタート試験」ではなく、競走馬として最低限の完成度を見るテストでもある。
そのため、2歳春の時点で入厩し、ゲート試験までスムーズに進める馬は、
・脚元が順調
・精神面が安定
・調教に耐えられる体力がある
というケースが多い。
もちろん、ここから頓挫することもある。
ただ、一口馬主をやっていると「順調に進められること」自体の価値はかなり大きいと感じる。
早期ゲート合格馬の最大のメリットは「試行回数」
個人的には、ここが一番大きいと思っている。
例えば夏〜秋デビューできる馬なら、
・芝を試す
・ダートを試す
・距離変更
・ローカル遠征
・放牧で成長待ち
など、多くの選択肢を持てる。
新馬戦で負けても、条件替わりで一変する馬はかなり多い。
逆に3歳春デビューになると、未勝利終了まで時間が少ない。
すると、
「次ダメなら終戦」
というローテになりやすい。
最近の未勝利戦はレベル差も大きく、適性を探している間に時間切れになるケースも珍しくない。
だからこそ、“早く競馬を使える位置にいる”というのはかなり大きなアドバンテージだと思う。
早期デビューした名馬の例
もちろん、「早い=必ず走る」わけではない。
ただ、歴代の名馬を見ても、早期始動タイプはかなり多い。
代表的なのは イクイノックス。
デビューは2歳8月の新潟新馬戦。
そこで圧巻のパフォーマンスを見せ、その後はクラシック路線へ進み、古馬になってからは世界トップクラスの評価を受ける存在となった。
やはり能力の高い馬ほど、早い段階から陣営が動かしやすいというのはあるのだと思う。
逆に“遅れてきた名馬”もいる
一方で、競走馬には晩成型も存在する。
代表例として挙げたいのが ファストフォース。
デビューは3歳6月とかなり遅め。
さらに中央ではなかなか勝ち上がれず、4歳春に地方競馬・門別へ移籍。そこで初勝利を挙げることになった。
普通ならそこで“地方の短距離馬”として終わっても不思議ではない経歴だったが、その後中央へ再転入。
そこからオープンクラスまで出世し、7歳時にはG1・高松宮記念を制覇するという大逆転ストーリーを見せた。
この馬を見ると、
「デビューが遅い=走らない」
と単純には言えないことがよく分かる。
競走馬は成長曲線が本当にバラバラで、時間をかけて完成するタイプも確実に存在する。
それでも“早期始動”はやはり魅力
とはいえ、一口馬主をやっていると感じるのは、
「順調に進められること」
自体の価値の大きさ。
競走馬はとにかくアクシデントが多い。
・熱発
・骨瘤
・脚元不安
・気性面
・疲労
何か一つで予定は簡単に狂う。
だからこそ、
「2歳春に入厩」
「ゲート試験合格」
まで来ている馬は、それだけでかなりポジティブに見ている。
もちろん、そこから頓挫することもあるし、逆に遅れてきた大物もいる。
ただ、一口馬主目線では、
“早く競馬を使える位置にいる”
というだけでも、かなり期待感は大きい。
今年の2歳世代を見ながら、改めてそう感じている。
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