ダービー馬ロブチェンは2310万円だった。高額馬信仰を疑う。

日本ダービーを制したロブチェン。

皐月賞に続く二冠制覇を達成し、2026年世代の頂点へと駆け上がった。

しかし、その歓喜の裏で私は別のことを考えていた。

「もし募集時にこの馬を見ていたら、本当に選べただろうか」

ということだ。

競馬ファンなら誰もが経験したことがあるだろう。

募集馬リストが発表される。

まず目に入るのは価格だ。

1億2000万円。

8000万円。

7000万円。

そして我々は無意識のうちに思う。

「高い馬だから走るんだろうな」

と。

私たちはなぜ高額馬を信じてしまうのか

考えてみれば当然である。

高額馬には高額馬になる理由がある。

超一流繁殖牝馬の仔。

リーディング上位種牡馬との配合。

育成段階での高評価。

兄姉の重賞実績。

プロが見ても良い馬だからこそ値段が上がる。

これは間違いない。

だから我々は、

「高額馬を選ぶことが正解に近い」

と思ってしまう。

しかし競馬はそこまで単純ではない。

競走馬の値段は能力の値段ではない

ここを勘違いしてはいけない。

競走馬の価格とは、

能力そのものではなく、

「期待値」

の価格である。

言い換えれば、

現時点で分かっている情報に対する市場評価だ。

血統。

馬体。

兄姉成績。

育成コメント。

厩舎。

それらを総合して市場が値段を付けている。

だが競走能力そのものは誰にも分からない。

なぜなら競馬は生き物だからだ。

気性。

成長。

故障。

環境適応。

調教師との相性。

騎手との相性。

これらは募集時には予測しきれない。

だから高額馬が走らないこともあれば、

低価格馬がダービーを勝つこともある。

ロブチェンはなぜ見落とされたのか

ロブチェンは2023年ノーザンファームミックスセールで2310万円。

近年のセール市場から考えれば決して高額馬ではない。

父はワールドプレミア。

初年度産駒。

種付料50万円。

当時の市場評価は決して高くなかった。

もし同じセール会場に

キタサンブラック産駒

エピファネイア産駒

キズナ産駒

が並んでいたら、

多くの人はそちらへ目を向けただろう。

しかし結果としてダービーを勝ったのはロブチェンだった。

これは血統論が間違っているという話ではない。

価格評価が無意味という話でもない。

むしろ逆だ。

市場評価は正しい。

ただし市場評価は100点ではない。

その「ズレ」の部分に未来のダービー馬が眠っている。

一口馬主も同じである

私は募集馬を見る時、

まず価格を見る。

次に血統を見る。

そして馬体を見る。

だが最近は順番を変えるようになった。

まず馬を見る。

次に血統を見る。

最後に価格を見る。

価格を先に見てしまうと、

どうしても先入観が生まれる。

8000万円なら良く見える。

2500万円なら粗探しをしてしまう。

しかし馬自身は価格を知らない。

馬は自分が高額馬かどうかを理解して走っているわけではない。

だからこそ、

価格というフィルターを外して見ることが重要だと思う。

第二のロブチェンは今年もいる

おそらく今年の募集馬の中にもいる。

人気上位馬かもしれない。

実績争いになる超高額馬かもしれない。

しかし案外、

誰も注目していない3000万円前後の馬かもしれない。

SNSで話題にもなっていない。

抽優にもならない。

血統表も地味。

厩舎も地味。

そんな馬が数年後、

日本ダービーのゴール板を先頭で駆け抜けるかもしれない。

競馬が面白いのはそこだ。

もし能力と価格が完全に比例するなら、

募集馬選びはただの資金力勝負になってしまう。

だが現実は違う。

だから私たちはカタログを眺める。

馬体写真を何度も拡大する。

血統表とにらめっこする。

そして夢を見る。

今年の募集馬の中にいるかもしれない。

まだ誰も気付いていない、

第二のロブチェンを。

※本記事は筆者個人の競馬観および一口馬主経験に基づく考察です。募集価格と競走成績の関係について述べていますが、特定の募集馬やクラブを評価・否定する意図はありません。競走馬の能力は多くの要素によって決まるため、出資判断はご自身の責任においてお願いいたします。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

Mr.一口馬主社畜
私のXですー(旧Twitter): https://x.com/tak2030

私のnoteですー
https://note.com/tk19life/portal

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次