ノルマンディーオーナーズクラブから、2024年産馬の三次募集ラインナップが発表されました。
今回の募集馬は、中央入厩予定馬12頭と地方入厩予定馬2頭の合計14頭です。
国内生産馬だけでなく、米国血統を持つ外国産馬も4頭ラインナップ。
総額700万円前後の低価格馬から、2,000万円を超える高額馬まで、ノルマンディーらしく価格帯にもかなり幅があります。
さらに、今回は募集馬の測尺も発表されました。
血統や調教師だけを見た段階では高評価だったものの、測尺を確認すると少し慎重になりたい馬。
反対に、募集価格が安いにもかかわらず、中央や地方のダートで十分に戦えそうな馬格を持つ馬もいました。
そこで今回は、ノルマンディー2024年産三次募集馬を全頭確認して感じた、
- 今回の募集全体の特徴
- 血統と価格の考え方
- 測尺によって評価が変わった馬
- 中央募集馬と地方募集馬の注目ポイント
についてまとめます。
なお、全14頭の順位、価格込みの評価、一頭だけ選ぶ場合の最終結論については、noteの有料記事で詳しく公開しています。
ノルマンディー三次募集の第一印象
今回の三次募集を見て最初に感じたのは、単純な追加募集ではないということです。
三次募集と聞くと、
「一次募集や二次募集よりも、馬の質が落ちるのではないか」
と思う人もいるかもしれません。
しかし、今回のラインナップには、
- 兄姉の勝ち上がり率が高い馬
- 近親にG1馬や重賞馬がいる馬
- 母自身が地方重賞を複数勝っている馬
- 米国の良質なダート血統を持つ外国産馬
- 1,000万円前後で母系実績のある馬
などが含まれています。
分かりやすい良血馬だけでなく、価格と実績のバランスに魅力を感じる馬もいました。
個人的には今回、
高額良血馬を素直に買う募集というより、1,000万円前後の中央募集馬と、低価格の地方募集馬から価格以上に走りそうな馬を探す募集
だと考えています。
特徴① 外国産馬4頭は魅力的だが価格も高い
今回の三次募集では、外国産馬が4頭募集されています。
父はそれぞれ、
- Jack Christopher
- Yaupon
- Maxfield
- Drain the Clock
と、日本ではまだ産駒数や実績が少ない種牡馬です。
外国産馬には、国内の血統では得にくいスピードやパワーを期待できます。
特に米国ダート血統の場合、日本のダート短距離や中距離で高い能力を発揮する可能性があります。
一方で、注意したい点もあります。
外国産馬だからといって、日本の競馬に必ず適応するとは限りません。
- 日本の砂質への適性
- 輸送や環境変化への対応
- 左右の回りへの適性
- 日本の調教方法との相性
- 芝スタートへの対応
など、実戦まで分からない部分が多くあります。
今回の外国産馬は、募集総額1,700万~2,750万円。
ノルマンディーの募集馬としては、決して安い価格ではありません。
血統の上限だけを見るのではなく、価格を回収するために何勝必要になるかまで考える必要があります。
外国産馬4頭の中では、価格、母系実績、測尺のバランスが良いと感じた馬が一頭いました。
全体的な馬格も非常に立派で、外国産馬の中では最も現実的な出資候補だと考えています。
特徴② 1,000万円前後にノルマンディーらしい候補がいる
ノルマンディーで出資するなら、やはり狙いたいのは価格以上に走る馬です。
募集総額2,000万円を超える馬は、中央競馬で1勝しただけでは、価格に見合った結果とは言いにくくなります。
一方、総額1,000万円前後であれば、中央で勝ち上がり、その後も入着や掲示板を重ねることで、回収率は大きく変わります。
今回の国内生産馬には、
- 母の産駒成績が安定している馬
- 中央の上級条件馬を近親に持つ馬
- 芝短距離からマイルで早期始動を期待できる馬
- ダートで長く走れそうな牡馬
が、1,000万~1,200万円前後で募集されています。
血統表の華やかさでは高額馬に劣っていても、
- 母の産駒が複数勝ち上がっている
- 適性が明確
- 出走回数を確保しやすい
- 募集価格が抑えられている
という馬は、一口馬主として長く楽しめる可能性があります。
私はノルマンディーでフォルテムに出資しています。
フォルテムは一口2万9,000円という低価格馬でしたが、現在までの回収率は459%。
一口馬主では、高額馬ほど高い能力を持っている可能性がある一方、最も高い回収率を出す馬が高額馬とは限りません。
そのため、今回の評価でも、
純粋に最も走りそうな馬
と、
募集価格を考えたときに最も出資したい馬
を分けて考えました。
特徴③ 測尺発表でランキングが変わった
今回、ランキング作成に大きな影響を与えたのが測尺です。
募集馬の測尺を見る際、単純に体重が重い馬を高く評価すればいいわけではありません。
重要なのは、
- 性別
- 生まれ月
- 芝向きかダート向きか
- 体高と胸囲のバランス
- 管囲と馬体重のバランス
です。
例えば、ダート中距離を走る牡馬であれば、ある程度の馬格や骨量が欲しいところです。
反対に、芝短距離を走る牝馬なら、軽さやスピードが武器になることもあります。
今回の測尺を見ると、募集価格が低いにもかかわらず、大型で骨量のある牡馬がいました。
一方で、血統と母系実績から当初は総合1位にしていた馬は、ダート牡馬として見ると想像よりコンパクトでした。
極端に小さいわけではなく、中央競馬で走るために必要なサイズはあります。
しかし、今回の他の募集馬と比較すると、絶対的な1位とするほど抜けてはいないと判断しました。
その結果、測尺発表前と発表後で総合1位を変更しています。
測尺で特に目立った募集馬
クレイジーアクセルの24
地方募集馬ですが、測尺だけを見れば今回の全14頭で最も目立ちます。
体高、胸囲、馬体重ともに全体トップクラス。
母クレイジーアクセルは、クイーン賞など地方重賞を複数勝利し、NAR最優秀4歳以上牝馬にも選ばれた実績馬です。
父マインドユアビスケッツも、ダート向きの産駒を数多く送り出しています。
さらに募集総額は690万円。
血統、馬格、価格を考えると、今回最大の価格破壊候補といってもいいかもしれません。
ただし、大型馬は大きければ大きいほど良いわけではありません。
馬体重が重すぎることで、
- 脚元に負担がかかる
- 仕上げに時間がかかる
- 動きが重くなる
- 小回りで器用さを欠く
可能性もあります。
出資を検討する場合は、歩様や脚元の確認が非常に重要です。
トンドゥアモールの24
もう一頭の地方募集馬も、測尺はかなり優秀でした。
5月生まれの牝馬ながら、すでに十分な馬格と骨量があります。
母トンドゥアモール自身が南関東などで複数勝利。
既出走の兄姉2頭も、どちらも地方競馬で勝ち上がっています。
父モーニンも地方ダートで実績を伸ばしており、配合の方向性は明確です。
クレイジーアクセルの24が一発と能力の上限を狙う馬だとすれば、こちらは大井で早めに勝ち上がり、長く堅実に走る姿をイメージしやすい馬です。
地方募集馬2頭は、どちらも出資候補に入る内容でした。
ファインアイリスの24
測尺発表によって、最も評価を上げた中央募集馬の一頭です。
父リアルスティール、母父ルーラーシップで、募集総額は800万円。
さらに牡馬として十分な体高、体重、管囲があります。
血統と馬格だけを見れば、総額800万円とは思えない内容です。
ただし、母の繁殖実績や預託予定厩舎については、不安も残ります。
測尺が良いから上位確定という馬ではありませんが、低価格の穴候補として見直す必要があると感じました。
最も走りそうな馬と、最も買いたい馬は違う
今回、血統、母系実績、生産牧場、調教師まで考えた場合、最も安心感がある馬は比較的分かりやすい存在でした。
兄姉の勝ち上がり率が高く、近親にはG1馬がいて、生産牧場と預託予定厩舎にも安心感があります。
測尺にも大きな問題はありません。
純粋に走る確率だけを優先するなら、その馬が今回の1位候補です。
しかし、募集総額は2,000万円を超えています。
中央競馬で1勝しただけでは、価格に見合った結果とはいえません。
一方、今回総合1位とした馬は、募集総額1,000万円前後。
母から複数の中央勝ち馬が出ており、預託予定厩舎と生産牧場にも安心感があります。
さらに測尺発表によって、牝馬として十分な馬格があることも確認できました。
大物になる確率だけなら、高額良血馬が上かもしれません。
しかし、
- 勝ち上がり期待
- 募集価格
- 母の産駒実績
- 馬格
- 長く走れる可能性
を総合すると、出資妙味はこちらが上だと判断しました。
中央募集馬と地方募集馬は分けて考えたい
今回の総合ランキングでは、中央募集馬と地方募集馬を同じ表に並べています。
ただし、中央競馬と地方競馬では、賞金体系や出走機会が異なります。
地方所属馬は、中央所属馬と比較して募集総額が安い傾向があります。
その一方で、一走あたりの賞金は中央より低くなることが多く、重賞級まで出世しないと大きな配当を得にくい場合もあります。
ただし、南関東所属馬の場合、順調なら継続的に出走できる可能性があります。
故障なく数多く走り、クラスを上げていけば、低価格馬でも募集価格を回収できるチャンスがあります。
今回の地方募集馬2頭は、
- 重賞級まで含めた上限と価格を狙う馬
- 兄姉実績と馬格から安定感を狙う馬
というように、タイプが分かれています。
中央馬とは別枠で出資を検討する価値があると思います。
ノルマンディー三次募集で重視したこと
今回の全頭評価では、以下の5項目を重視しました。
血統・母系実績
種牡馬の知名度だけでなく、母から何頭の勝ち馬が出ているかを確認しました。
母自身が強くても、産駒が結果を残していない場合は慎重に評価しています。
調教師
厩舎の勝率だけでなく、馬の適性に合った条件を選べそうか、ダート馬や牝馬を扱う実績があるかを見ました。
生産牧場
大手牧場だから必ず走るわけではありませんが、育成環境や生産実績は無視できません。
募集価格
中央で1勝した場合に、募集価格に対してどの程度の結果になるかを考えました。
高額馬には、より高い能力と出世を求めています。
測尺
性別、生まれ月、想定適性を考慮し、競走馬として必要なサイズがあるかを確認しました。
大型すぎる馬については、脚元や仕上げのリスクも含めて評価しています。
全14頭ランキングはnoteで公開中
noteの有料記事では、ノルマンディー2024年産三次募集馬14頭を、以下の項目から詳しく評価しています。
- 血統と母系実績
- 調教師
- 生産牧場
- 募集価格
- 測尺
- 勝ち上がり期待
- 上級条件への期待
- 価格回収の可能性
さらに、
- 測尺反映後の全14頭ランキング
- 測尺発表前から評価を上げた馬
- 測尺によって評価を下げた馬
- 純粋に最も走りそうな馬
- 価格込みで一頭だけ選ぶ場合の本命
- 外国産馬で選ぶならどの馬か
- 地方募集馬2頭の比較
- 一口2万円前後の低価格穴馬
までまとめています。
血統の良い順に並べただけではなく、実際に出資することを前提として、価格とリスクを含めて順位を決めました。
ノルマンディー三次募集への出資を検討している方の参考になれば幸いです。
▼測尺反映・ノルマンディー三次募集全14頭ランキングはこちら
【https://note.com/tk19life/n/nb1c532df7069】
まとめ
今回のノルマンディー三次募集には、高額な外国産馬から、総額700万円前後の地方募集馬まで、幅広いタイプが揃っています。
血統面で最も安心感がある馬。
価格とのバランスが最も良い馬。
測尺で一気に評価を上げた馬。
地方競馬で長く走りそうな馬。
それぞれ評価するポイントが異なります。
個人的には、今回の募集で重要なのは、
分かりやすい高額良血馬だけでなく、1,000万円前後の中央募集馬と、低価格の地方募集馬を丁寧に比較すること
だと考えています。
測尺は重要な材料ですが、数字だけで競走能力は判断できません。
最終的には、歩様、馬体バランス、脚元、気性、育成状況も確認したうえで出資を判断したいところです。
※本記事の評価は、募集時点で公開されている情報をもとにした個人的な見解です。
※一口馬主への出資は元本が保証されるものではありません。故障、未勝利、早期引退などのリスクがあります。
※最終的な出資判断は、ご自身の責任でお願いいたします。
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